2020年
2月
05日
水
最近幾つかの農業書を読んで見た。色々考えさせられた。共通して言えることは、「日本の食が危ない」という事。そしてその原因は海外(特に米国)の影響が大きいという事です。具体的には
1.危険な食材の輸入(農薬汚染、または遺伝子組換え)
2.残留農薬基準の緩和
3.種が危ない
これらは外国の巨大企業の思惑が外国の政府を動かし、日本をターゲットにして日本の政府が外国の言いなりに規制緩和しているのが大きい。悪い言い方をすれば、日本が食の実験場にされているという事(開発した外国でも食べないようなものを日本に大量に輸出しているらしい)。それは、食品を食べてすぐに症状に出るものは少なく、長年を経て自分の体に異常をきたすか、自分の子供へ影響が出る可能性があるものです。
一例として、除草剤があります。日本では簡単に手に入るラウンドアップ。この主成分に発がん性がある事を外国の裁判所が判決しました。本を読むと、実はアメリカの開発企業はこの事を知っていながら公表してなかったらしい。諸外国では商品の販売禁止などの措置が進んでいる中で、日本は逆に残留農薬基準を緩める措置をとった。そして、これが日本で大量に撒かれているという事実。また、この危険な主成分は普段私達が食べているパンからも検出されている事が最近わかってきた。原因は輸入小麦。日本に輸出する際にこの主成分を散布しているそうです。これを私達が平気で食べているという事実が恐ろしくなってきます。(輸入小麦を使ったパン以外の食品も同じです)
色んな考えがありますが、私は「経済第一主義」が根本の原因と考えてます。広く言えば、日本が発展していく為には、工業製品(主に車)を輸出し、その見返りに食を輸入しなければいけない現状があるのではと思います。その食が安全なのか?そこが問題なのです。食は自然と調和し、長い年月を経て今の人間を培ってきました。これが、食を効率よく生産する際に邪魔となる害虫、雑草などを排除すべく、人間が化学的手法で新種を生み出し世の中に送りだす。この際、当然に安全性の試験は行い、国が認可するのですが、これが問題。試験の方法が適切とは言い難い現状があるのです。これに国と国の思惑が交ざり、"経済"概念が入ってくるのです。結果として、「食の安全」よりも「金、安い、簡単」の方が優先になります。これが正しいのか…?
安全な食を選ぶ一つの方法として有機農産物があります。諸外国では有機栽培が加速しているとの事。日本でも有機栽培を広める方針になりつつありますが、まだ効果が出てないです。
以上を踏まえ、私達は今何をすべきか?人と環境に安全なものを選ぶ事が大切なのではと思います。安全な物は何か?それは自分で勉強しなければいけませんが、一つの選択基準として有機農産物があるのです。それが自分、そして次世代の子供達の為になるものと思います。